歯周病治療の流れ

歯周病に関しては原因が多く存在し、口腔内を一つとして捉える必要があるため、

多くの検査、診断が必要です。

原因はそのほとんどが複合的で、同じ診断名がついたとしても、

患者様毎に治療アプローチは異なります。

そのため、歯科治療の中で最も難易度が高く、高度な知識、技術を要する

と言っても過言ではありません。

 

一般的には下記のような流れで治療が進んでいきます。

まずは、緊急処置を行いその後に、各種必要な検査を行います。

その後、診断、治療計画提示、カウンセリング、基本治療、

外科治療(歯周外科、インプラント)、機能回復治療、

メインテナンスの順序で行われます。

 

またその治療過程の間に必ず、再評価といって、

治療の効果を判定する検査が入ります。

ここで、予定、治療計画の変更等をご相談いたします

検査

基本検査、精密検査などの検査を行いその患者様の状態を徹底的に調べます。

カウンセリング

歯周病治療に関するカウンセリングを行います。

まず、ご自身の病状を把握してもらいます。

そして、それを放置した時、どんなマイナスがあるかをお伝えます。

次に、その原因やその患者さんに適した治療方法を、

そして治療の結果どうなるのかを説明します。

それに伴い、治療期間について説明します。

歯周基本治療

周基本治療とは、歯周病に侵されてしまった口腔内を

機能回復するための基礎の治療です。

歯ブラシ指導に始まり、歯石やプラークの除去、咬み合わせの調整、

動いている歯の固定、食生活指導等などを行います。

再検査・診断

上記の基本治療を行った後、経過を見ながら再度、検査・診断を行います。

外科治療(インプラント・歯周外科)

歯周病が進行し、歯周組織の破壊が激しい場合は、必要に応じて、

歯周外科手術を行い、破壊された歯周組織を回復させます。

歯周組織再建のため必要な場合は歯周組織再生療法を行います。

外科治療は必ずしも必要なわけではありません。

非外科といい、外科治療なしで行う場合もあります

再検査・診断

上記の外科治療を行った後、経過を見ながら

再度、検査・診断を行います。

歯周組織が健全化したことを確認します。

機能回復治療

歯周組織が健全化したことを確認したのち、

それを長期的に維持安定するために、

精密な被せ物などの治療を行います。

メンテナンス

歯周病は再発の可能性が高い疾患で生活習慣病にも認定されています。

定期的な検査、クリーニングを行うことで、はじめて長期的な維持が可能です。

歯周病を再発を防ぐためには「メンテナンス」が大切です。

歯周病の治療後、メンテナンスを受けないでいると、

5年後に45%の確率で歯周病が再発するという研究結果があります。

これは、メンテナンスの重要性を雄弁に物語るデータだと言えるでしょう。

歯周病治療が終わると歯科医院に足を運ばなくなる人がいますが、

再発させないためには歯科医院でのメンテナンスが必須です。

 

当院では、すべての治療が終了後、歯周病の進行度やプラークの付着状況により、

患者様と相談しメンテナンス間隔を設定しています。

 

メンテナンスでは、プラークの付着状態や歯茎の炎症の有無などを検査し、

検査結果に基づいて専用の機器でプラークや歯石を除去します。

また、ブラッシングがきちんとできているかどうかをチェックして、

あらためてブラッシング指導を行います。

歯周病を再発を防ぐための「ブラッシング指導」

歯周病は再発リスクの高い病気です。

どれだけ完璧に治しても、毎日の歯磨きがきちんとできなければ

再発してしまいます。

 

歯周病の再発を防ぐための基本は、患者さまのブラッシング習慣です。

そのため、当院では治療に入る前にブラッシングの重要性を理解していただいたうえ、

ブラッシング指導を行っております。

「面倒だから歯磨きはしたくない」

「全部、歯科医院に任せたい」

という姿勢の人は、歯周病が治ったとしても必ず再発してしまいます。

院長プロフィール

原 博志(はら ひろし)

経歴

  • 21年 北海道大学歯学部卒業
  • 26年北海道大学大学院歯学研究科博士課程修了

親切・丁寧な対応をモットーとしておりますのでお気軽にご相談ください。

アクセス

011-644-6969

(2017年1月23日以降)

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